継続して練習するために

継続して練習するために 楽器の練習に行き着く前に挫折してしまう人をよく見かけます。つまり楽器を持つ前に「やっぱり明日にしよう」なんて言い訳をしてやめてしまう人ですね。 また、中々時間が取りにくい、なんて言っている人もいますね。上手くなるためには練習は必要なものですから、出来るだけ練習がしやすい環境や考え方を持つことが大事です。

ついつい楽器の練習、しかも面白くない基礎練習になると敬遠したくなります。基礎練習は最初は面白くはないものです。やり続けると面白くなるのですが、これはまだ先の話です。

意外と大事なのが「楽器をすぐに手に出来る環境を作る」ことですね。大層なケースにしまい込んでいたり、部屋の奥にしまい込んでいては「引っ張りだしてくる」という行為が面倒に感じてきます。勿論外出している時に地震でもあって、スタンドに立てかけていた楽器が壊れてしまった、となりたくありません。

ここでオススメしているのが弦楽器なら、「自宅に着いたらまずケースから出して取りやすくしてしまう」ことですね。ドラマーのパッドやスティック、ボーカルや鍵盤楽器の人のピアノなどもワンタッチで使える様に、さらに上に物を置いたりなど絶対にしない!ということです。

手が伸びる範囲にさっと使える状態にしておくだけでも「面倒だなあ」という気持ちは回避できます。

もちろん側にはクリックや教則本、アンプなど必要な物は揃えておく事が大事ですね。 こういう下準備をすこしでも日常的に行いましょう。

そして「ながら練習」についてですが、最初の内にはあまりオススメしません。ある程度熟練してきてからのフィジカル面でのトレーニングには良いでしょうが。(これは敢えて意識はテレビに置きながらリズムキープをする練習、などとしてやると面白いです。勿論クリックは鳴らしながら、です)

テレビを見ながらの練習でも良い様に感じるかもしれませんが、質のいい練習は中々求められませんよね。本当に上手くなりたいために練習するのであれば、必要の無いテレビなどの誘惑は断ち切ってしまう方が良いでしょう。極論ですがバラエティ番組を見ても自分のスキルには何も影響が及びませんからね。練習は確実に自分の身になります。どちらを選ぶかは勿論練習する人次第なのですが。

勿論休憩として、息抜きとして、必要があってテレビを見ている時間に楽器に触れている事はとても良い事です。楽器を身体に、自然に馴染ませるということはとても重要です

矛盾してるように見えますがそうではありません。どこに目的を置いた練習なのか、を意識することが大事です。

有名なのでいくと、ソロを数人でまわしながら全然違う雑談をする、という練習をするミュージシャンもいます。これは楽器や音楽が自然に身体に入っているからこそ出来る芸当ですね。

また細切れの時間は練習に適しているのか、という所ですが15分くらい時間が取れるのならチャンスですよね。テンポとスケールやパターン等を決めてみっちりやれば十分成果が得られる時間です。自分としては5分でもオイシい時間だと認識しています。

短い時間だからこそ集中もしやすいものですからね。この辺は勉強などと一緒ですね。

ただし5分でいきなり負荷のかかる練習をしていては故障につながります。ウォームアップも兼ねたような練習が良いでしょうし、フォームなど細かな部分に気を配りながら練習するといいでしょう。

またこの短い時間だからこそ、録音も非常に役に立ちます。基礎練習を5分録音して聞き直せば10分の練習になります。しかも自分の演奏を客観的に聞く事はかなりいいトレーニングになります。

時間は上手く取れない人は様々な時間を削って、短い空き時間でも有効に利用していけば十分にレベルアップの出来る練習が可能です。是非チャレンジしてみてください。