楽器を持たずに練習する

楽器を持たずに練習する 沢山の人が忙しい中で楽器の練習をしていたりします。忙しい中でも少しずつ練習できるといいわけです。 楽器の練習というと楽器を持っている時間だけを想像してしまいがちですが、そうでは無いと思っています。まず楽器を持たないで出来る練習を考えてみます。

・音楽を聴き込む

メトロノームを聴き込む

・理論や楽器の構造について勉強する

・音楽につながるかもしれない音楽以外のことを吸収する

などなどがあります。 4つ目に関してはオリジナルバンドの曲作りなどに反映されることですね。しかし例えば何かのスポーツを見て身体の使い方を観察したり、フォームを重視するスポーツは何故そうなったのか、なんかを考えてみると楽器にもつながる事だと思います。楽器を演奏する事は身体を動かす事です。効率のいい動きや身体の仕組みが少しでも理解出来ている方が上達もはやくなります。

まあ、この話は少し置いておき他の3つを詳しく書いてみます。

1、音楽を聴き込む

例えば今現在コピーしている曲を聞いてみましょう。一曲に入っている情報量ってとても多いものだと思います。自分の担当するパートを聴き込むのは勿論ですよね。どれぐらい聞き込めているでしょうか。 これは完全に自分のパートを口で歌えるくらいに聞き込む方がいいでしょう。完全に歌えるならば、さらにこの音がドラムのスネアと同じ位置だ、とかベースのこのフレーズと絡んでいるんだ、などといった理解もできるようにします。 自分の楽器に関して言えば、例えばベースならその音は4弦で弾いているのか3弦で弾いているのか、などの詳しいニュアンスまで聞いて行きます。ギターでもアップなのかダウンなのか、スネアがオープンリムなのかどうか、などなど弾いているのかミュージシャンが想像出来るくらいにしていきます。ボーカルもブレスのタイミングやどの歌詞は音を強めに出すのか、などですね。

さらに言えば他のパートがやっていることも聴き込んで行きます。 歌詞も含めて、ですね。 そして曲全体の理解も必要になりますね。どういうダイナミクスがついているのか、どこで緩急をつけているのか、なぜこのパートがドラマチックに聞こえるのか、なぜドラマチックなアレンジがしてあるのか。。。。沢山のことを興味を持って聞くだけで情報量は多くなっていきます。正解を探す事も必要ですが「何故なんだろう?」と考えながら聞くことがとても重要です。 コピーする曲を聴き込む時、自分は昔も今も何百回となく聞き込みます。ついつい初心者のうちはバンドスコアを見ている時間が長くなりがちです。バンドスコアはあくまで参考です。やるのは音楽ですから、できるだけ音源を聴き込みましょう。 コピーバンドでなくても聴くことは大事です。そしてジャンルもボーダーレスに聴き込んで見ましょう。クラシックやジャズを食わず嫌いする人も多いですが、歴史が長い分沢山のアイデアが入っています。どんな音楽でも勉強する姿勢さえあれば教材になります。名盤と呼ばれるものは研究してみて損はないでしょうね。

2、メトロノームを聴き込む

メトロノームなんて聞いてても何も面白くないように思いますよね。ところがメトロノームを裏で聞いたり、2、4で聞いたりするトレーニングは楽器が無くてもできる練習です。そして表以外の場所でクリックを聞けるようになる事はリズム感やグルーブのトレーニングにとても効果があります。上記の練習は何も無い、空白の部分が「アタマ」になるわけです。つまり「アタマ」の感じ方だけでクリックを遅めにも速めにも聴くことが出来るわけです。 例えば2、4の位置にクリックが聞こえるようにします。これはドラムに置き換えるとスネアの位置に該当します。バラードを想定してスネアが少し遅く聞こえるようにアタマをカウントしてみてください。とても難しい練習ですが慣れてくると面白い練習です。一度チャレンジしてみてください。

自分は電車の中で、線路のガタンゴトンと言う音をスネアに見たてて音楽を頭の中で鳴らしてみたりしていました。こんな遊びを仲間とするのも面白いですよ。

3、理論や楽器について勉強する

これは一般的ですかね。教則本を読むでもいいでしょうし、譜面をみて理解を深めるでもいいでしょう。意外と楽器についての理解が乏しい人もいます。謙虚になって初心者向けの教則本を1から読み直す事も勉強になったりします。 意外と楽器を持たない時間というのも練習になりますね。

しかも今はスマホなどで手軽にミュージシャンの演奏する姿なども見れます。楽器のフォームというのは練習も重要ですが、それ以上に観察することが重要です。 なぜそのフォームなのか、どういう風に、どこに力が使われているのか、細かに観察してみると一気に上達しますよ。