たくさんの楽器が出来る方が良い?

たくさんの楽器が出来る方が良い? 沢山の楽器が出来る必要があるのかを考えます。まあ、必要があるか、って話だと興味が無けりゃやらないだけって話ですよね。それだと話が終わっちゃうので少し書いてみます。これもツイートの方でちょっと触れてます。

他パートにチャレンジすべきとよく言われるパート

よく言うのはベーシストはドラムを叩けた方が良い。というもの。これはホンマにそうなんです。ドラムの理屈というか身体の使い方や分離のさせ方を身を持って知っておくことはベースの上達につながります。別にベーシスト以外がやってもいいんですよ。

そしてドラマーやベーシストは鍵盤をやると良い、なんてのもあります。どうしてもコードやメロディの感じがつかめない、という人が多いパートなので良い練習になりますね。ドラマーで「別にリズムさえ詳しかったらええんやろ?」とか言ってる人も居ますが、それは音楽を最大限に楽しめないんじゃあないかなあ、と思いますね。

ボーカリストも鍵盤かせめてギターが出来る様になってくるといいですね。やはり和音やハーモニーの事を学びたいところです。

んで、今「出来た方がいい」なんて書いてますけどすっごい高いレベルを目指しましょう、って話では当然ありません。

ドラムなら8ビートだけでいいです。鍵盤はとりあえず主要なコードを押さえられるようになれば良いでしょう。ゆっくりやって行けばいいんです。「あ、メジャーセブンスってこんな響きなんやね」ってのをゆっくり、何回も馴染ませていく事が重要なんです。

・しかし器用貧乏にはなりたくない

ですね。割と器用な人に多いのですが本当に沢山の楽器に手を付けてしまいどれも中途半端、なんてパターンは見かけます。結局メインの楽器さえ中途半端。本末転倒ってやつ。時には「これは自分の楽器のための練習なんだ!」と割り切ってしまう事も大事ですね。勿論練習したい、という意欲を削ぎたいわけではありませんがもし「バンドで、楽器で、成功したい」と考えている人ならマルチプレイヤーでの成功を目指すのはとても難しい事だと思います。

・1つをある程度出来る様になると他の楽器の習得がはやい

基礎からちゃんと一つの楽器をやって上手くなっていくと他の楽器の習得がすごく早くなります。初心者の内は他のパートはちょろっと弾けるようにしておけば良いのです。これは楽器の基礎という部分がある程度他の楽器と似通っているからなんですね。全楽器に共通する要素として「リズム」がありますよね。良いタイム感が身に付いてくると他の楽器にも直結して効果があります。逆に自分のメインとする楽器でしょぼいリズムしか出せないようじゃあ他の楽器やっても上手くいくわけがないんですね。「この楽器向いてないかも」なんてのは言い訳でしかないですね。 一つの楽器を通して「音楽」を勉強していくのが大事ですね。

・楽器に限らずジャンルも

色々してみる事が大事ですね。ジャンルに関しては一つにこだわるべき、なんて言いません。しかし「なんでもかんでも器用に出来るべきか」と聞かれるなら「少なくとも知ってくおくべきだ」と思います。スタジオミュージシャンを目指すなら当然沢山のジャンルを網羅する必要があります。しかしロック一本でやるんだ!という人にボサノヴァの練習をすべきだ、とは言いません。 ここで思うに、ボサノヴァを知った上でならロック畑の人も「ロック風なボサノヴァ」を弾く事ができますよね。こういう事は大事なことだと思っています。

他のジャンルから学べる事は沢山ありますし、どれも音楽です。意外に歴史を紐解いていくとルーツが一緒だったりもします。

好きな音楽はこれだ!というものを持っておくのも大事な事ですよ。しかし一つに絞る必要も当然ないですね。ファンクもブルースもhiphopも好き、でも良いですよね。

ジャンルに関しては食わず嫌いは無しにして聞いてみましょう。沢山勉強になりますよ。