バンドを始めるにあたって2

さて、バンドメンバーも揃ったし曲でもやってみようか、となった後。

前回コピーの際に「聞き込む事」を書きましたが少し前後して曲選び、そしてとりあえず一曲演奏してしまうためにはどうするのか、を書こうと思います。

ちなみにバンドとなると曲の練習がメインのようになってしまいがちですが、それだけでは中々上達しません。曲の練習だけをしていたばっかりに伸び悩む人たちを沢山ん見てきました。曲の練習よりも重視して欲しい事、それは「基礎練習」なんですね。この話はまた他のときに。

楽器を続けていくには「バンドが楽しい!」という感覚がとっても重要だと思います。楽器って一人で初めて鳴らした時もすごい感動しますよね。ギターならCのコードが鳴らせたときなんかね。

楽器って楽しいなあー、よしバンドでもやろう!となってバンドを始める訳ですが中々うまくいかなかったりします。勿論最初はそれでも楽しいんですけどね。

ここでは曲選びからの話ですが、好きな曲をみんなでやりたい!って気持ちは十分わかるのですがそれだけで曲を決めちゃうとイタい目にあいます。

たとえばどうでしょう、初心者でいきなりB'zの曲やろうぜ!って言っても中々難しい訳ですよね。最初の一曲はなるべくシンプルなものを選んでみてください。趣味とは違うかも知れませんが少し古い音楽なんか演奏しやすいものが多いですし、バンドスコアも手に入りやすいです。バンドスコアなんか無くてもコードブックやインターネットにあるコードのサイトを見ても大丈夫です。

ビートルズなんかでもいいでしょうね。このときにあまり速すぎない曲、そして遅すぎない曲を選ぶのも一つのポイントです。テンポで言うと100~120あたりを目安にしてもらえるといいでしょう。

次に上にも書きましたが「バンドスコアがなくても大丈夫」という所ですが、初心者の方はこれ見て「じゃあどうやって演奏するんだ?」となると思います。

ここから先の話は本当に初心者の方だけだと理解しにくいかもしれませんので読み飛ばしてくださいね。ここから先の話しはむしろ、部活やサークルで先輩が後輩に教えるとき、バンドの指導者(なんかバンドに「指導」なんてのも物凄い違和感ですが)が誰かに教えるときの参考にしてもらえれば、と思って書いています。

よくあるバンドスコアって各パートの譜面(タブ譜やリズム譜)があってその上にボーカルの歌詞とメロディが書いてありますよね。さらにその上にコードネームというのが書いてあると思います。

例えばCとかGmとかAm7とかですね。これを「コード」と言います。「和音」というやつですね。3音以上の音が積み重なったものなんですが細かい事は置いといて、このコードというやつを弾ければ曲になってしまうわけです。

ギターとキーボードの人はバンドスコアの後ろの方や歌本の後ろのほうにあるコードの押さえ方のようなページを見てください。スタンダードな押さえ方が載っていますよね。とりあえずこれを見ながら追っかけると良いです。バンドスコアにあるタブ譜や五線譜は一回無視してしまってもかまいません。(勿論タブで見ていってもいいんですよ。ただ手っ取り早く曲にしてしまうにはコードのみで結構です)

キーボードも初心者の方であれば左手のパートは無視しても大丈夫です。バンドではベーシストが同じ音を弾きますからね。

余談ですがギターとキーボードに関しては数種類のコードを覚えると大体の曲に対応出来るようになってしまいます。これは長くなりそうなのでそのうち書きますね。

ベーシストはC、Gm、 Am7とかいてあるC G Aの部分にだけ注目してもらえれば大丈夫です。コードの知識などはまた書きますが教則本にベースの何弦何フレットが~という音、と書いてあったりします。その場所を押さえて弾くだけです。

乱暴な言い方をすると9割位の曲はタブ譜で最初に弾く音がコードの音だったりします。タブでは他の音を弾くように書いてあっても無視して最初の音だけを弾いていても大丈夫です。

結構乱暴なようですが、曲自体はこれで通っていくと思います。むしろ難しい事をしようとして結局弾けずにオタオタしてしまう演奏よりは一曲通ってしまうほうがよっぽど楽しいですよね?

この感覚で行くとドラムはどうするか。譜面なんか見る必要ありません。基本のドラムパターンをよく聞いてみてください。基本の、と書きましたがさらに言うと「スネア、ハイハットバスドラム」この「三点」のパターンだけを聞いてそしてコピーしてみてください。これだけで十分です。ほとんどの曲にはフィルインが入っていますが無視しても大丈夫です。むしろ難しい事をして止まってしまったりリズムから外れる方が楽しくないですからね。

 

どうでしょう。楽器隊はこれで完全にコピーしようとするより速い時間で仕上げに行けるのではないでしょうか。これにボーカルを乗っければ一曲完成ですね。

一曲が最初から最後(これをアタマからケツまで、なんて言い方をします)まで通ればそこから初めて難しいパートにチャレンジしていけばいいのですね。

まずはバンドの楽しさを知ってしまう、というのが楽器上達のポイントだと思いますよ。

ちなみに、このやり方、初心者がこのブログを読んで「じゃあやってみよう!」とは中々ならないかもしれません。じゃあなんで書いているか、というと部活なんかで楽器を始めるときに先輩から後輩へ、指導者から初心者へ、「楽しさ」を伝える方法があればな、という思いで書いています。