基礎練習の大切さ
ここでは各楽器の基礎練習について書いていきます。もっとも細かな基礎練習の方法についてはまた書きます。 バンドや楽器を始めたときって曲を演奏することが楽しかったり、他のメンバーについていくのに必死になったりで中々基礎練習に時間を割けないと思うんです。 しかし曲の練習ばかりやっていると中々正しいフォームなんかが身に付きません。勿論いきなり良いフォームで弾ける人もいるかもしれませんが、ほとんど出会った事はありません。 というか、どんなスポーツにしろ芸術にしろ「フォーム」「型」を大事にしますよね?これはそれが一番合理的だからです。軽音楽だけが例外なわけはないんですねえ。
よく楽器を教える際に「騙されたと思って半年は基礎練習を続けて」と言っています。基礎練習はそれくらいすぐには効果がわからないものなんですね。楽器で使う筋肉や動き、発声の喉や身体の使い方、これらは日常生活ではあまり使わない動きをします。人間は最初歩き出すのにも少しまごつくものです。慣れない動きは最初は出来ないものなんですね。でも慣れてくるといつの間にか無意識でも歩いていますよね。
できればこのレベルに持っていきたい、と考えるとやはり反復練習しかないのです。なにも考えずに、呼吸をするように楽器をし、音楽を奏でる。
基礎練習の方法に関しては後々書きますが、練習の際に何を目的とするのか、を見誤る時があります。僕は
・肉体的なトレーニング
・音楽的な耳を育てるトレーニング
の2つが重要だと思っています。
一つ目はなんとなくわかることなんですね。動きにくいものを動きやすくする。
2つ目がかなり重要なのに、ついないがしろにしてしまうんです。
「音楽的な耳」なんてわかりにくい書き方をしましたが、要は「正しい音程」が取れるようにする。そして「正しいリズム感」を育てる(できれば三つ目に「気持ちのいいノリ」をわかるようにする)ことが大事なんですね。
例えば教則本に載っている基礎練習だと弦楽器なら1フレット 1指 で一音ずつ上がっていくようなものがありますよね?この練習の時にただただ正しいフォームで綺麗に弾く事を重要視します。これは勿論それで良いのですが、その上で鳴っているメトロノームや音をないがしろにしては勿体ないんですね。
ついでなので音感やリズム感のトレーニングもしてください。
別に難しくとらえなくていいんです。基礎練習しながらこの事を忘れないだけでかなり効果があります。
これに加えて基礎練習の時に楽器隊が陥りやすいのが「スピードを求めてしまう」ことです。生徒さんにも少し雑にでも弾けたらすぐにテンポをあげて練習しだす人がいます。これはあまり効果的とは言えません。
勿論後々スピードも求めていきますが最初は「綺麗なフォームかどうか」が重要です。そして「綺麗に音が鳴っているか」これも重要ですね。スピードは最後です。僕はよく「音が綺麗な事も求めるべきだけどもフォームを大事に」と伝えています。
さて、フォームの話は長くなってきたので一旦次回に持ち越します。