ざっくり音楽史1

ざっくり音楽史1 ざっくり音楽史ということで本当にざっくりと音楽の歴史を辿っていきたいと思います。音楽史なんてクラシックの人間じゃないんだから・・・と思わずに。別に堅苦しい話ではありません。ちなみに楽器を演奏しない方でも面白い話かもしれません。

さて、最初の問題ですが、楽器、音楽はいつ頃出来たのでしょうか。そしてどんな楽器、音楽だったのでしょうか。

この辺は正直諸説ありすぎてわかりません。

個人の見解も含めますがやはり最初の楽器は「声」だったんでしょうかね。一番身近にあるものです。そのあとは打楽器だったのでは無いか、と言われています。

これは遠く離れた人に意思を伝える「コミュニケーションツール」として打楽器が使われた、という説があります。

一山向こうで狩りをしている旦那に「今日の晩飯は肉やで!」と伝えるツールですね。狼煙なんかもこうやって使われていました。打楽器を使ったのは声より大きな音が出るから。今でも動物の骨を叩く楽器などが残っていますね。

さて、初めの音楽に関してですがお祭りや占いと音楽には密接につながっていたようです。シャーマン(巫女)と言われる人たちを中心に栄えてきた宗教には音楽が欠かせなかった、と。 こういった側面からも音楽、そして楽器の発達が見えてきます。

今アフリカの方でもある打楽器、そしてポリリズムの音楽はその名残とも言われています。

さて、ここから一気に時代を進めてしまいます。大体西暦600年頃の話です。

この頃にクラシックのルーツであるグレゴリオ聖歌というものが生まれます。グレゴリオってのはその時代の教皇が「教皇グレゴリウス1世」だったから。ちなみにこの人、590年から604年までしか生きていません。14歳か。。。。。

さてこのグレゴリオ聖歌ですが「リズム」という概念が無く「ハーモニー」もありませんでした。つまり皆んなで同じ旋律を歌うわけです。リズムが無いというのも8分音符や16分などという区切りが無いという意味です。

音楽の三要素といえば「リズム」「メロディ」「ハーモニー」ですよね。この当時は1要素だったわけです。つまりモノフォニーだったんです。

このグレゴリオ聖歌の時代に「楽譜」が生まれます。(実はもっと古い楽譜もあります。これは後に説明しますね)「ネウマ譜」というもので4線の譜面です。気になる人はググってみてください。ちなみに現代でも使われている現役の譜面です。

と、この時も宗教と密接に関わりがありますね。

この時代に「ハーモニー」が生まれたとされる説があります。

原因も諸説あるのですがお気に入りの説は「音痴が多かった」という説ですね。

人種として音痴が多いんだそうです、あちらの地方(ほんまかいな)。なもんで皆んなでやってると数人ズレてた、と。

Cを歌うシーンでGを歌ってる人がいた。けど「あれ?これって重ねて歌ってもよくね?」となっってハーモニーが生まれた、なんて説。

もう一つの説は「倍音が発見された」という説ですね。

教会という場所は響きがよくなるように設計されています。ここで音楽をしているとCを鳴らした時に同時に別の音がなって聞こえたから、という話です。(ちなみに倍音について書き出すと長くなるので書きませんが、音には実音の他に倍音という倍の周波数ごとに違う音階の音が含まれています。ギターやベースのハーモニクスというのは実音をミュートして倍音を鳴らす、というテクニックですね)

さてここまで来ると大分我々の知っている音楽に近づいてきていますね。

ちなみにグレゴリオ聖歌自体を聞いてみるのも面白いですが、「エニグマ」というアーティストがグレゴリオ聖歌とテクノの融合、という音楽をやっていました。1stアルバムが聞き応えありますので気になる方は是非聞いてみてください。

長くなりますのでここで一旦切りまして次の記事へ。