テンポについて

テンポについて みなさんはテンポについてシビアに考えていますか?それともザックリでいいかな、という考えでしょうか。

テンポって1変わるだけでも結構曲の雰囲気が変わります。試しに聞きなれた曲をテンポ上げて聞いてみたり、カラオケに行った時に大好きな曲のテンポを少しいじってみてください。ほんのちょっと違和感が出てくると思います。

では何をシビアにするのか

ですが、まず初心者のうちからテンポを常に確認する癖をつけてしまいましょう。

  1. コピー曲をする場合は自分でメトロノームで測ってみる。正確に!
  2. そしてそれを必ず譜面にメモしておく。
  3. 練習するときは正しいテンポで。バンドならドラマーのカウントから正確に。
  4. オリジナル曲もテンポを入念に考える。1変わるだけでもちょっと感じが変わる。

と、まあこんなところに気をつけていきましょう。

別にライブの時まで必死に原曲通りにすべきだ、って話では無いですよ。お客さんのノリ、会場の雰囲気なんかで多少上げたり下げたりは必要でしょう。しかし、練習の時はなるべくテンポを大事にしたトレーニングをすべきですね。

ちょっと重複しますが大事だと思う部分を下に書いてみます。

1、個人練、バンド練では必ず正確なテンポでの練習もする

コピーであれオリジナルであれ正確な芯のようなものを体に取り込んでおくことが大事です。そしてそういう練習は反復練習で身につくことが多いです。飽きるまでやっても良いと思います。 そして「この曲はライブでは少し速くしよう」みたいな練習もしてても良いでしょうね。

人間は自分の体調、心拍数、メンタルなどで感じ方が変わりますよね。テンポの感じ方もいくらトレーニングをしても少しはバラつきが出るものです。試しに寝起きに自分の好きな曲を聴いてみてください。寝る前にも聞いてみてください。感じ方が違うひとが大半じゃあないでしょうかね。

 

2、ライブでも指針となるものをなるべく使う

せっかく良い曲、自分たちがお気に入りの曲をやるのなら良いテンポ感でお客さんにも聞いてほしいですよね。

そしてライブ中も高揚感、心拍数などいろいろな条件で普段通りのテンポの感じ方はしにくいものです。なので指針となるメトロノームなんかをカウントを出す人が持っている、そして指針にするということはとても大事です。

テンション高いのは演者だけ!!ってこともありえますからね。シラフで普通に見ているお客さんにはどう聞こえているか、を考えてみるといいですね。

 

3、テンポの研究もする

オリジナル曲で演奏している人なら特に、です。売れている曲はどれくらいのテンポなのか、自分が好きなテンポはどれくらいか、などなど。

自分で傾向をつかんでおくことは大事ですし、メジャーデビューしたい!と考えている人もそういった法則を知っておくことは大事ですよね。

たとえば5分の曲を作りたいならテンポが~~でそれが何小節、なんてこともわかるようにしておくと良いですよ。コマーシャルソングやテレビやラジオのジングルなどは「15秒」とかいう風に決まっているので先に計算して作り始めます。知ってなきゃやれないことですもんね。

 

4、でもテンポにとらわれない

最後に何書いてるねん、って感じですけど一定のテンポで曲が続いていくことだけが良い音楽の条件ではありません。

少しハシっていく演奏も曲によってはいいですよね。最後のサビでドカーンと行きたい!って時に意図してテンポを上げる、なんてのはよくある話です。

バンドは打ち込みなどを除けば生演奏の人が多いですよね。少しテンポが揺れることが人間らしい、味のある演奏につながったりしますからね。

これは正確なテンポで練習した人、バンド向けに書いていますよもちろん。

正確な演奏も出来ないのに「いや、俺らはテンポとかにはとらわれたくない」なんて言ってる人はまず必死に練習してからもう一度そのセリフを言いましょうね。