キーボードの基礎練習(初心者向け)

キーボードの基礎練習 キーボードパートを色々な曲で聞くと音数や音色が多くて何をしたら良いのかわからない、という人も多い事だと思います。最低限やっておくべき練習を見ておきましょう。

まずキーボードパートですが、ピアノ経験者でないと難しいパートなのか、という問題ですが、これは問題ありません。勿論経験者のほうが有利なのですが、高校や大学から鍵盤楽器を始めてプロのプレイヤーになった人も沢山います。地道に練習すればなんとでもなるものです。むしろギターなんかはちゃんと音が鳴るだけでも苦労しますよね。その点鍵盤楽器は押せば鳴ります。勿論良い音で鳴らすには努力が必要ですがとっつきやすいのは鍵盤楽器だと思いませんか?

さてキーボードというとすぐ五線譜が読めないと難しい、という風に考えがちですがそこまで五線譜に固執することはありません。読む練習を続けていればそのうち読める様になります。これは文字と一緒で毎日触れ合うことが大事ですね。最初はゆっくりで良いので練習をすすめてください。

また運指の練習ですが、これも沢山の教則本が出ていますのでここでは割愛しますが、基本的にはバイエルなどで書いてある運指を練習して行きましょう。どうしても利き腕で無い方は動きにくいものです。地道にやるしかありません。

では運指、譜面以外に練習する事はなにか?ですが、ギターなどと同列に考えてみましょう。つまり「コードを覚えてしまう」ですね。コードとは何か、の説明は詳しくはここでしませんが、日本語で言うところの「和音」つまり3音以上の音が鳴ることをいいます。

どうしても鍵盤楽器は譜面を連想しがちですが最初は五線譜から離れて練習するのも効果的です。よくある歌本なんかの最後の方に鍵盤のコードの押さえ方、とか載ってますよね。教則本でもかまいません。この中から代表的なコードを拾って押さえる練習をしていきます。よくある書き方ですと三音分に黒い印が付いてたりします。

試しにCのコードを見てみましょう。「ドミソ」にマークが付いていますよね。まずはこれを右手で押さえます。左手は一本指で「ド」を押さえましょう。これで「Cメジャー」というコードが鳴っている事になります。慣れてきたら左手は低いドを小指で、高いドを親指で押さえてみましょう。これをオクターブといいます。

たったこれだけの事を最初は練習していきます。

では代表的なコードとはどんなものでしょうか。

  • メジャーコード(M)・・明るい響き
  • マイナーコード(m)・・暗い響き
  • メジャーセブンス(M7)・・明るいオシャレな響き
  • マイナーセブンス(m7)・・暗いオシャレな響き

まずはこの4種類のコードを押さえられるように練習していきます。

メジャーコード、といってもC、C♯、D、・・・という風に12種類あります。結構時間がかかりそう・・・・。と思わなくて大丈夫です。

ここで一応メジャーコードの説明をしておきます。 Cメジャーコードを例にすると「ドミソ」の音階ですね。 ここでさらに「メジャースケール」というものを説明します。

Cメジャースケールを例にすると、まさに白鍵だけの「ドレミファソラシド」がメジャースケールと言われるものです。これは「音の間隔」に注目してください。 ドからレは半音2つ分あいていますよね?(ドからド♯、ド♯からレ) これを全音あいているといいます。総合すると 「メジャースケールというのは音の間隔が全・全・半・全・全・全・半の順番になっているもの」

ということになります。そして一番目の音から順番に「一度、二度、三度・・」という風に呼びます。

例えばレから始まるDメジャースケールなら「レ ミ ファ♯ ソ ラ シ ド♯ レ」

という風になります。ちょっと難しく感じるかもしれませんが慣れると簡単です。 ここで「メジャーコード」に戻ります。 メジャーコードはこれの 「一度、三度、五度」を同時に弾いたものです。 Cならドミソですね。

まず鍵盤の練習ではメジャーコードを押さえられるようにします。その後に代表的なコードを覚えて行くのですが、メジャーコードが分かっているとあとは実は簡単なんですね。コードの説明は後少しです。

マイナーコード、というのはメジャーコードの三度の音が半音下がっている(フラット)のものをいいます。コード表を見るとそうなっていますよね。

次にメジャーセブンスコードはメジャーコードに7度の音を足したものです。

マイナーセブンスはマイナーコードに7度の半音下がった音(これをマイナー7度といいます)を足したものになります。

こういう視点でコード表を眺めてみてください。意外と簡単でしょう?

ちなみに7度の音は1度から順番に7つ数えていると面倒ですから1度から下がったところにあるんだ、と考えると分かりやすいですよ。1度=8度ですからね。

長くなりましたが、まずはコードをざっくり覚えてしまう事を目標にしてください。 なんなら好きな曲のコード表なんかが手元にあればとりあえずその曲のコードだけ覚える、でもいいと思います。出来るだけ簡単な曲を選べば上記のコードだけしか使ってない曲も沢山ありますから。少し長くなりましたが是非じっくり読んでチャレンジしてください。